映画「Re:LIFE~リライフ~」を観て アメリカ映画
まるで自分の事のように感じてしまった。
この映画の主人公の様に凄い人では全くないけれど。
好きな役者のヒュー・グラントとマリサ・トメイが出ていたから、あらすじも読まないで観だした。
ヒュー・グラント演じるキースは一度アカデミー賞に輝いた脚本家。
でも離婚して酒量が増えていって駄目になってしまう。
そんな彼に自分を重ね合わせてしまった。
息子とは一年以上も話してもいないというところ、大学の教師の仕事をもらってその先で知り合った生徒がマリサ・トメイ演じるシングルマザーで娘たちが、僕の娘と同じ年でダンスを母親から習っている。
僕の娘もダンスが好きなところ。
一昨年のハロウィーンには発表会で撮った写真を貼って、
「パパ大好き」
と書いてくれた。
きっとハロウィーンの作品で「パパ大好き」なんて書いた子は、娘だけだったんじゃないだろうか。
11歳の時の気持ちが一番大切だっていうセリフがあったけれど、僕はその歳のクリスマスを病院のベッドで過ごしていた。
日記をつけていたんだけれど、クリスマス・イヴかクリスマスの日に
初めて自発的に書いたものが、一番最初の詩だったと思う。
けれど、「男が詩なんて」
という考えがあり誰にも言わずにその後も書いていた。
娘が別れた妻のお腹にいる時に、駄作を詩の文芸誌に黙って送った。
選考が通った程度だけど、別れた妻は喜んでくれた。
出版社から手紙が来るなんて思っていなかったから、その手紙をドアのポストで見つけられてしまった。
ゆーすけ先生というアメリカでガンの研究をしている方の言葉に
「必要な時に必要なものはやって来る」
というのはこの映画の事だったのではないだろうか。
ゆーすけ先生の言葉には本当に救われていて、僕が本当にやりたい事は何なのか
それをこの映画で教えられたような気がする。
ある人に僕が焦って書いた小説を読んでもらった事がある。
その人は
「脚本を書いたらいいと思う」
と言ってくれた。
でも酒浸りの僕は、何もできなかった。
昨日は健康オタクの人に教えられて、朝は家にあった発泡酒を一本飲んでしまったけど、それで済んだ。
だから映画を観る気になれた。
本当に感謝だ。
僕は子供の時から映画が大好きだった。
貧しい僕の家では当時のVHSのデッキも周りよりはるかに遅れてうちに来た。
それからはレンタルビデオ屋で沢山観られる様になって、貪るように観た。
本も大好きでよく読んだけれど、僕はアメリカ映画の世界に憧れを抱いていた。
夢の国、アメリカン・ドリーム、沢山の事を学んだ。
キースが作中に言った色々な映画を思い出させてくれた。
そしてもう一つ思った事。
アメリカでは学生でも色々な人種がいるという事。
僕がここ何年も本を読んで勘違いしていたなと思ったのは、日本の食べ物、それは守るのは大切だと思うが、人種での偏見をそこに繋げていたなと。
ただ、今は中国、韓国、北朝鮮、ロシア等
緊迫した状態だと思う。
はっきり言うと、僕の本心は日本はアメリカの占領下にまだあるというのではなく、アメリカに相当守られているのではないか。
もしアメリカがいなければどうだろう。
とっくに攻撃されているのではないだろうか。
もちろん色々な政治の絡みがあるにせよ。
今年の事だったと思うが、僕が銀行に行った時に
「やべ、マスク忘れてきた」
と誰かと電話で話していた時にひとこと言った。
その時中国語で話していた女性が、さっとこっちをチラッと見ながら出て行った。
悪気はなかったけれど、ただ単にマスクをしなければ店内に入れないというだけの事だった。
当然だがその女性が中国という国家を動かしているわけではない。
けれど中国人だという事で、コロナの事で嫌な思いをしているのだろう。
申し訳なさを感じた。
キースのように後ろを振り向かずに前に進め、という気づきを、又アメリカ映画に教えられた。
書こうと思う。
前を向いて。